勉強がよくできるようになには「よく眠ること!」

だれしも勉強をすることに時間がかかります。ましてや部活動などに時間がとられ、襲い掛かる睡魔との戦いが毎晩続き、学校の宿題をこなすのに毎日苦労している生徒諸君も多いはずです。「青春は眠い!」とはよく言ったものです。課題をこなすために睡眠時間を削って行うこともよくあると思います。提出期限を守るためには致し方ないかもしれません。しかし、物事を習得するためだけを考えた場合、睡眠を削って勉強することは決して得策ではないようです。
近頃の研究成果で様々なことが分かってきました。良質な睡眠をとっている間に頭の中(シナプス)が整理され、重複している部分をなくしたりしているようなのです。記憶に関していえば、寝る前にチェックしてできなかったところが、睡眠後に同様にチェックした場合成績がよいことが報告されています。別の研究では睡眠をよくとっている方がいわゆる知能が高くなるというレポートもあります。(この辺の内容はNHK出版新書「眠りのミステリー」櫻井武著に書いてあります)昔から「寝る子は育つ」といわれてきましたが、体だけでなく頭にも該当するようです。
定期試験の前に記憶しなければならない場面で、徹夜してやったという勉強はお勧めできないことはご理解いただけたと思います。記憶しなければならない内容を厳選し、良質な眠りの時間を確保するために決断を持って勉強を打ち切り次の日に備える、これが前日勉強の極意ということになるでしょうか。一度試してみる価値はあると思います。