自覚を持って

また今年も入試までのカウントダウンがゾロ目になりました。

正直なところ、まだ今ぐらいの時期は「受験生」という自覚があまり見られない生徒さんが多いのです。

 

三者面談の時に「偏差値」について話すことがあります。
そんな時によく質問するのが「ある100点満点のテストで60点を取った人はすごいのか」です。

これに対しては「まあまあ」、「けっこうすごい」、「大したことない」などと人によって色々な答えが返ってきます。

この時点ではバラバラな返答も平均点の情報を加えると大体誰も同じ返答になります。
例を挙げると

平均点が80点のテストで60点→すごくない
平均点が40点のテストで60点→すごい

という具合です。

つまり、順位をつけることにおいては、平均点によって60点の価値が変動するわけですね。
これをわかりやすく表したものが「偏差値」です。平均点を取った場合の偏差値は50となりますので、偏差値を見ればすぐに平均よりも上か下かがわかります。

 

ここで重要なポイントは偏差値が「平均点」によって変わるということです。

本格的に受験シーズンが始まれば、みんな勉強をやり始めますよね。そうなれば、当然、「平均点」は上がります。

自分では頑張ったつもりでも、周りの人も同じぐらい頑張っていれば、結局、偏差値は変わらないということになります。

つまり、勉強をしている人が少ない時期に頑張ることが他の人に差をつける手っ取り早い方法なのです。

したがって早い時期に受験生としての自覚を持つことはとても大切です。第2教室では、今年は特に新中学3年生の人数が多いので、そういった心構えも伝えていきたいと思っています。