勉強しながら泣く子、怒る子

比較的早い時間帯に小学生が授業を受けに来ています。必ずしも低学年という訳ではないのですが、勉強しながら泣き始めてしまう子・怒り始めてしまう子もいます。しかし少なくとも彼らはその場からは離れることなく勉強を続けている姿を私は少々の緊張感を感じながらも微笑ましく感じています。自分が問題が解けないなどの困難に直面したとき、自分の思うようにならない状況で泣いたり怒ったりする彼らの感情反応は理解できます。しかし最も重要で大切なことは、彼らは泣きながらも怒りながらも勉強を続けているということなのです。

よく「天才卓球少女」のビデオをみると悔しくて床に寝転んだり、泣きながら練習をしていたりする光景がよく映し出されました。しかしその天才卓球少女は今では大変すばらしいアスリートになっています。たぶん親御さんをはじめとする周りの方々が十分に本人を受け入れ支え、練習を継続されたのではないかと推測します。できなくて悔しくて、泣いたり怒ったりする子供たちも周りの人々の支えによりスポーツや勉強の奥義に触れ、それを自分のものにしつつ精神的にも安定した個人となっていくものと思います。問題は周りの人の「支え」です。全ての親御さんや先生方が「現在のじゃじゃ馬→未来の名馬」にできる方法そのものは「ノーベル賞もの」かもしれません。しかしどんな方法にしろもっとも必要なことは「長ーい目」で見ていくことと周りの「忍耐」ということではないでしょうか。しかしそれ以外全く方法がないわけでもないことが近年わかってきました。その辺の話は別の機会に述べていきたいと思います。