塾内テストの前に

4月7日と4月14日に塾内テストが行われました。塾内テストの前に、塾生の皆さんにテスト時間割を配布し各学年の実施時間を周知していきました。
「えーこんなに早くから長い時間やるんだ」
「五科目一度にやるんだ・・・」
悲鳴にも近い声が発せられることもありました。確かに中学校の定期試験などより一日に行う教科数が多いのは事実です。しかし、都立高校をはじめとする高校受験の場合、一日の日程で5教科行うのが普通です。塾内テストはそういう受験日程に体を慣らすという役割も大変大きいと思っています。塾内テストでできなかった問題を通常授業で復習すると難なく解けるという話がよくあります。こういう場合は問題の難易よりもテスト自身に体がついていけないことが原因となっていることがあります。
「塾内テストや模擬試験は耐久力テスト」と私は思っています。問題の難易よりも前にテストを行うことにめげてしまったら何にもなりません。いかなる長文問題も最後まで読み切ることが必須条件です。そのうえで内容を把握していく。そして問題文の意味が正確に把握できればその問題の8割が解けたといっても過言ではないと思います。本当に問題文がよく理解できると、これから出る設問が予感できる経験があった方もいるのではないでしょうか。しかしそこまでいかなくとも、とにかく「めげずに読み切る」ことは何にもまして重要です。塾内テストや模擬試験をいくつもこなし、塾生の皆さんにはこの「勉強の耐久力」をつけていってもらいたいと思います。この耐久力をつける訓練は普通の勉強の中でもできます。例えば、できなかった問題の解説を丁寧に読みこなしていき、自分で完全解答を作ることを繰り返していく。このようなことで「勉強の耐久力」をつけることもできますが、勉強以外の場面での方法もあるようです。その方法についてはまた別の機会に紹介していきたいと思います。